2019年11月1日付けの新聞でも報道されましたが、ブロッコリー成分配合のサプリメントを販売していた会社に対して、消費者庁が景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出しました。
同社はブロッコリーから抽出したとする成分配合のサプリメントを2016年11月~19年1月、「免疫を高める」といった広告をウェブサイトなどに載せて販売し、同サプリメントはヒット商品となっていました。
広告では摂取するだけで病気の治療や予防の効果が得られるかのような表示をしていたため、消費者庁は「裏付けとなる資料の提出を求めたが、合理的な根拠を示すものとは認められなかった」としています。
私も、この商品の広告や、資料の内容も拝見しましたが、素人目には科学的な裏付けがある商品と思われました。
しかしながら、消費者庁はそれらのデータや資料を合理的な根拠として認めなかったのですね。
このような摘発を見るに付け感じることですが、現在のサプリメント業界は、まさに玉石混淆という状況になっており、ともすれば広告宣伝に踊らされ、目新しいものに飛びついてしまいがちではないでしょうか。
また、サプリメント会社の広告宣伝の手法が非常に巧妙になっており、消費者がなにを信じて良いのか、見分けがつきにくくなっているのも事実だと思います。
サプリメントを選ぶ際には、TVコマーシャルなどを鵜呑みにするのではなく、製品を生み出している会社の研究開発力や製造プロセスをチェックするのはもちろんですが、世界中で長い年月にわたって愛用され続けている製品を選ぶことも、間違いのない選択方法としてお薦めいたします。